キャリアアップ助成金2022年10月変更点

キャリアアップ助成金

キャリアアップ助成金正社員転換コースとは、パート、アルバイトなどの条件で雇用している従業員を正社員に転換することで受給できる助成金です。

中小企業であれば受給額は57万円、大企業であれば42.75万円となります。

概要としてはパート・アルバイトとして6か月以上勤務ののち正社員化、基本給を3%以上あげ6か月以上引き続き雇用したのちに申請となります。

しかし、2022年10月以降の正社員転換の場合、それ以前より条件が追加されています。

助成金申請の可否が表面化するのは申請が始まる2023年4月以降になってくるためまだそれほど問題となっていないようですが、

きちんと対応していない場合、せっかく助成金を取組んだのに不支給となってしまいかねません。

10月以降の変更点をきちんと理解し、助成金受給につなげましょう。

10月からの正社員転換

いままでキャリアアップ助成金を受給していた企業こそ注意が必要です。

以前これで受給できたからといままで通りの方法で申請すると不支給となる場合があります。

10月以降の正社員転換(雇い入れではありません)の場合の変更点は以下の通りです。

・賃金の額または計算方法が正規雇用労働者と異なる就業規則等を有期雇用労働者を6か月以上3年以下の者を転換すること

・正社員は昇給の規定があること

・正社員は退職金またはボーナスの規定があること

となります。

要は正社員とパートアルバイトとはそれぞれ別の規定が必要で、正社員は長期雇用を前提とした雇い方である必要があるわけです。

いままでのように月給3%の差しかない場合は不支給となってしまう可能性があります。

そのほかにも注意点が

上記以外にも注意点があります。

まず、正社員転換ですが労働時間に注意です。

正社員転換した労働者がほかの正社員より労働時間が短い場合は助成金対象とはなりません。

職種によって労働時間が異なる企業は要注意です。

キャリアアップ助成金の計画提出の段階で多様な正社員について記載し、就業規則にも記載することで不支給を回避しましょう。

また、正社員転換の前後6か月の間に解雇がある場合は助成金が受給できません。

もし解雇してしまった場合は正社員転換の時期をずらすなどの対策をしましょう。

 

2022年11月14日