企業主導型保育の監査

顧問先で受けた企業主導型保育園の労務監査について立ち合いをしたのでその時あった質問と対応、また感想について記載します。

基本的にはチェックリストの通り

私は今まで2つの県で2つの保育園についての監査に立ち会いました。

協会がアデコに委託し、それを社会保険労務士会に再委託して、実際の労務監査は社会保険労務士が保育園に来園し監査をします。

どちらも2人の社労士が監査に来ました。

流れは

事前に就業規則や出勤簿などの資料を提出

提出された資料を事前に監査する人が精査

監査人が保育園に来園

実際の保育園の状況を見ながらチェックリストに沿って事業主に聞き取り

数人の労働者に聞き取り(正社員、パート、育休取得者)

講評となります。

時間は3~4時間ほどです。

チェックリストは公表されていて、チェックされる側も確認することができます。

この監査に結果によって助成金の支給の可否が決まるので非常に大事な監査です。

疑義がある場合は都度質問がある

労務監査について事前に提出した資料に疑義がある場合はその都度質問があります。

例えば、出勤簿では始業時間がすべて8:00ちょうどとなっているが1分のズレもないのかといったことです。

聞かれたことにどの様な労務管理をしているかを正直に話し、監査人が納得するまで説明します。

監査担当の社労士

監査担当の社労士は正直質のいい社労士ばかりとは限りません。

監査に直接関係のないことまで口をはさむ者までいます。

労働関係法をきちんと理解しないまま指導をされることもありました。

その場合は越権行為であることを指摘したり指導の根拠となる法律条文の提示を求めるなどの対応も必要です。

監査人は知識が完璧でもなく偉いわけでもないのです。

法律に則っていない指導をされて、その指導間違ってますよね?労働基準法のどこに乗ってますか?と聞くと口ごもっていました。

おかしいと感じたら指摘、質問をして疑問点を解消しましょう。

2023年11月06日